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クオリティ
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Black “Esquire”
Gro Cord Medallion
Goodyear Welt
Mil-1
¥46,000 + TAX
D 6.5- 11
※商品によってサイズの構成が違いますのでご注意ください。
1930年代前半のレッド・ウィングのワークオックスフォード
レッド・ウィング社がオックスフォード(短靴)に力を入れ始めたのは、自動車が普及し、舗装路が増えてきた1920年代後半です。レッド・ウィング社のあるアメリカ中西部では、それ以前、道路環境や交通手段といった要因から、オフィスで働く人々でも日々6インチ丈のブーツを履くのが一般的でした。これが、環境の変化により変わり始めた頃です。そのような短靴のニーズの高まりの中で、レッド・ウィング社が1932年に発売したオックスフォード#309は、シンプルなデザインの外羽根(ブルーチャー)のプレーントゥオックスフォードで、当初はワークオックスフォードとカタログで謳われていましたが、今日の観点からみるとドレスシューズそのものです。この靴をベースに新たな靴を作るに当たり、本来のイメージに最も近いラストとして、米軍のミルスペックのラスト、「U.S. Mil-1(ミルワン)」を使うことにしました。このラストは1953年に米国海軍の靴用に使われていたネイビーラストをベースに開発され、後の米軍のオフィサーシューズに使われたものです。そのデザインには1920年代後半~30年代にかたちづくられたと思われる、アメリカのオックスフォードの典型が見て取れます。「Mil-1」ブルーチャー・オックスフォードは、ライニング無しで作られていた1930年代のワークシューズとは異なり、フルレザーライニングとし、下部を土踏まずまで伸ばしたバンプ、隠しハトメ式の6つのアイレット、オフィサーシューズに見られるT型バックステーを採用し、ラストの持つフォーマル感を活かすデザインにアレンジしました。レザーは「キャバリー」チャッカと同じエスカイヤ・レザー。ヘファーハイド(雌の成牛の皮)をなめし、レジン(樹脂)系のトップコートを施しポリッシュした艶感の強いレザーです。ソールはレザーソールにラバーのタップ(半張り)を組み合わせたグロコード・メダリオン・ソールを組み合わせました。